空間のマイナス面をプラスに変換する | 商業ビルの地下空間の全面リニューアルです。レイアウトは普通であれば邪魔な存在にあるであろう区画内に並ぶ、大きな柱の存在を逆手に取り「この空間だからこそ成立するレイアウト」を提案しました。70mもの奥行きを持つ縦長の空間を中央のコンコースを主軸に、ベーカリー、セレクトフーズ、フルーツ、デリ、麺、鉄板焼き、レストランの七つの売場を配置しています。リニューアル前は天井が低くて「暗い地下店舗」というイメージでしたが、天井をスケルトンにし、高さを確保して白で塗装、家具もグレージュな色彩で統一しました。 |
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ベーカリー売場 | 七つの売場のひとつ「アシェンテ ベーカリー+カフェ」です。作業室と連動したパン売場。レンガの壁、テラコッタタイルの床。ヨーロッパの地方に昔からあるようなベーカリーをイメージしました。グレージュ色のパンの平台には薪をディスプレイしています。大きなアールを描くメイン通路に合わせてガラスパーテーションを設置しました。視覚と衛生面を考慮した陳列となっています。棚下の照明によりパンが美味しそうに見えます。 |
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ベーカリー売場〜カフェ | 大きな柱を陳列棚にしました。円形の陳列でどこから見ても商品が見えます。右側はここで買ったパンもコーヒーと一緒に食べられるカフェスペースです。 |
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グロサリー・食品売場 | 七つの売場のひとつ「フーズセレクション」です。地下のお店なので明るく開放感のあるイメージを大切にしました。もともとの天井が低かったので天井を全て取り払い、天井の高さを確保しました。売場全体にマルシェ(市場)の賑わいを演出したかったのでテントの意匠を優しいベージュ色でまとめています。 |
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フルーツパラダイス | 七つの売場のひとつ「フルーツパラダイス」です。ステンレスの冷蔵ケースを採用してフレッシュでいてクリーンなイメージでまとめました。売場にある大きな柱の二面だけに彩色してカラフルなイメージを演出しています。 |
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麺Dish(ディッシュ) | 七つの売場のひとつ「麺Dish(ディッシュ)」です。おにぎりの売場の奥にあり、厨房と連動したコーナーです。ひとりでも気軽に利用できるようカウンター形式となっています。 |
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LD KITCHEN | 七つの売場のひとつ「LD KITCHEN」です。この店舗の「核」となる売場です。メイン通路より奥に入るようなレイアウトで衛生面にも考慮しています。オープンキッチンスタイルをとっていて目の前で調理されている様子が見えます。シェフの動き、調理の音、美味しそうな匂いなどライブ感のある売場となっています。 |
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鉄板Dish(ディッシュ) | 七つの売場のひとつ「鉄板Dish(ディッシュ)」です。ここもやはり厨房と連動したコーナーとなっており目の前でハンバーグなどが焼かれます。ひとりでも気軽に利用できるようカウンター形式となっています。 |
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イートイン客席 | この店舗で購入したものをイートインできるスペース(フリー)です。ひとりでも気軽に使えるカウンター席、二、五人程度まで利用できるテーブル席などがあり、半アール型のベンチ席の上にある大きな赤いペンダントがアクセントになっています。 |
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レストラン | 七つの売場の締めが売場最奥にある「レストランまんまーる」です。柱を中心に大きな円を描くカウンターが特徴のバルレストランです。落ち着きのあるダークな色使いの中、カウンターの上には赤のメニューボードをディスプレイしました。天井と床のデザインも大きな円を描いていて特徴ある円カウンターをより強調しています。 |
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カウンター壁面には | 円カウンターの周りの壁面にはワインの棚が埋め込まれています。ここで好きなワインを選んでレストランで飲むことも出来るようになっています。ワインセラーの設備もあり、奥には喫煙室も設けてあります。 |
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