「客とは何か?」


雨の日も風の日も自分の貴重な時間と体力とお金(車ならガソリン代、バスならバス賃)をかけてお店まで来てくれて広い店内を歩いて商品を自分で選んでカゴにまとめ、レジまで運んでくれる。しかも現金でお金を払ってくれて、自分で袋詰めまでしてくれて、また自分の貴重な時間と体力とお金を使って帰ってくれる……..これが「客」である。
ではそのようにして来てくれる「客」を迎え入れる空間とはどうあるべきか?
この考えが常にマーヴェラスのプランニングの根底にあります。

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「商品は語れない」


当たり前のことですが商品は自分でしゃべる事が出来ません。
「私、美味しいのよ」とか「今が旬なのよ」とは言えません。
例えばお店の全ての商品を100とします。いつもお店に来る人がその100の商品を全て知っているでしょうか?多分知っているのは多くて50〜60ぐらいです。
古くから「レイアウトは利益の根源である」という言葉があります。この言葉の持つ意味とは?
マーヴェラスの解釈では「お店に来た人が知らず知らずのうちに限りなく100の商品に出会うことが出来る動線計画、商品配置」です。常にこれを目指します。つまり、お店に来てくれた人に「出来るだけ多くの商品に会っていただく」ということです。

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「公共のお店、公共のデザイン」


通常、お店は企業が自らの企業活動のため企業側の都合でお店を出します。例えばある街のある通りに企業がお店を出店するとします。ただ、その通りを毎日利用している人にとってはそのお店は「毎日見なくてはならない(勝手に目に入ってくる)存在」になります。つまり「お店が公共性を持つ」ということになります。そしてこれからの時代、このような発想を持たない出店は地域に受け入れられなくなると思います。
であればその街の人達のことを考えてお店作りをするべきですよね。(毎日見なければいけない)お店がその人達の生活にプラスになるような「景観」であるべきだと思います。

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「クライアントの好みの店を作る」


勿論、「利用者の役に立つお店」という部分は根底にありますが、結果クライアントの気に入る店を作りたい。例えば趣味のことを考えると解り易いかと思いますが、自分の趣味には時間を忘れて没頭しますよね。自分の趣味に関するものは大切にします。そのことをお店に当てはめたら?という発想です。
自分の好きな(気に入った)お店は何度でも行きたくなる。クライアントが何度もお店に足を運ぶこと
でいろいろなことが見えてくるというか、行くたびに新しい発見があると思うんです。発見があり改善される。これを繰り返す(積み重ねる)ことでお店が強くなっていく。結果「利用客に役に立つ」ことにつながると考えています。というかそう信じています。
これが「クライアントの好みの店を作る」というマーヴェラスなりのプランニングの考え方です。
この考えは実際に2012年に完成した大阪のBIG BEANS WESTで実践しました。

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「マイナスをプラスに」


既存の店舗をリニューアルする場合、必ず制約条件があります。建築的なものとしては
建物の向きや広さ、天井の高さや柱の位置や大きさ、いろいろな動かせない条件があります。
プランニングにあたり、それらの条件はマイナスの要因となることが多いのですが、
マーヴェラスでは「マイナスをプラスに転化」するように考えます。
つまり「ネガティブな要因を味方にしてしまう」とう発想です。
「この柱があったからこそ出来たレイアウト」「天井が低かったからこそ出来たインテリア」というポジティブな結果にしたいのです。
この考えは実際に2012年に完成した宮崎のLADISH SEVENで実践しました。

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